Moonrise発売おめでとうございます!
いやー、一晩で世界を変えたような、あの衝撃の発表から早くも3ヶ月ですか。
月日が経つのは早いもんですね。今年まーじでコロナもあって、なんか気付いたらあっ
と言う間に時間が流れてるなってすごく思います。
というわけでDebut Mini Album「Moonrise」聴かせていただきました。
ええ、今実際この記事書いてるのは22日です。フラゲしてます。
ふりさんがラジオに22日中に感想くれって言ってるから仕方ないね!
総合的にはよくもまあ、色んな種類の80'sを揃えたなぁと。
いやもちろん自分自身は80年代にはギリ生まれてないですし、どういうのが80'sと呼ばれるのか厳密にはよくわからないんですが。あーこれなんか昔っぽいな! 小さい頃うっすら聴いたことあるサウンドに近いな! みたいな、そういう「らしさ」みたいなものが、どれもこれも異なる方向で感じ取れるなと思います。
ということで、全曲レビューやってみようかなと。
レビューといいつつ、語れるほどの音楽知識があるわけでもなく、完全にふわっとしたただの感想になりますが、お読み頂ける方は下記からどうぞ。
1:CITY
この記事を書いている時点では45万再生突破ですね。たくさん聴いてもらえてるようで嬉しい限りです。
これに関してはMV出てますし、いいから聴けよ! というものなのですが。本当にこれをいきなりソロデビューの報と同時にお出しされたこちらの気持ちを考えてみて欲しい。
もうイントロ部分で、なるほどそうきたかー! と納得してしまうサウンドと言いますか。どうしてふりさんがソロデビューを決めたのか、一体どういう方向に行こうとしてるのか、というところを一発でわからせにくる曲だと思います。
前に友人の車でCITYを流しながら夜の首都高を走る、みたいな遊びをさせてもらったんですが、車走らせながら聴くのほんとに気持ちいいですねこれ。都会のちょっと眩しすぎるライトが流れていくのが、すごくテンション上がる。
まあペーパードライバーなんですけどね私! そろそろ運転できるようにしたい。
あとすごく関係ないけど、夜の高速道路の風景、実は結構好き。
2:シンデレラタイム
ラジオオンリーですがフルで流れたので、まだCD自体は手に入れてないけれど聴いてるって方もいる曲じゃないかなと思います。
こちらもCITYとは別の意味で、夜に聴きたい感じの曲だなと。CITYが夜にテンション上げたいタイプの曲なら、こちらはむしろ寝る前とかの落ち着きたい、リラックスしたいときに聴きたいなって思えるサウンド。
すなわちまさにシンデレラタイムに聴きたい音だなってことか。
スタッカート利いてる感じの跳ねるようなサビがとても好き。曲タイトルに多重に意味がかかってるのが上手い。シンデレラタイムって深夜帯(22~26時)のことで、その時間帯の出来事の歌詞なんだと思うんですけれど。シンデレラだから最後には魔法は解けてしまうっていう。
その後、シンデレラは硝子の靴と王子様にまた会えたんだろうか。
3:Yの悲劇
ここから初聴きゾーン。イントロから思いっきり吹きましたwww
あー、そういうの? そういう方向からも来ます!? と不意を突かれたといいますか。先行で聴けてた2曲が前述した通りの雰囲気なので、こんな軽快なのがくるとはまったく思っていなかった。
たぶんこのアルバム内だと一番好きな曲かもしれません。こんなんサックス生演奏でやられたら絶対楽しくなっちゃうやつじゃないですか。
歌詞の内容は結構熾烈というか、激しい女同士のバトルなんですけれど。メロディだけでいっそ喜劇チックに聞こえてきてしまうのが好きです。本人たちは結構深刻でシリアスで本気の闘いなんだけど、外から見てる分にはかなり滑稽に見えてしまうタイプの。
もうとにかくサビの「YADA」の連続ですよね。最近のインタビュー周りで必ずと言っていいほど上がってた話題なんですけれど、一回聴くとすごくわかってしまうw
そして歌詞コメントで108回言ってると知って二度吹く。
あと歌い方ですよね。どの曲も、曲に合わせて歌い方変えてるなってのはわかるんですけど。この曲に関しては低めの声で、語調を強く歌ってるなって。それでそういう歌い方、たしかに昔の女性歌手でよく聴くイメージあるなと。そういうところにそれっぽさへのこだわりを感じる。
4:ラブソングをかけて
イントロ、某虎柄の娘を思い出すそれ。タイトル考えても意識してでしょうね。
こちらもメロディはポップで明るい感じの可愛らしさがあるのに、歌詞の内容は意味深というか、ぶっちゃけかなり重い。お星様になっちゃう曲……
歌い方も軽めというかメロディに合ったポップさがあるんですけど、ラスサビだけ縋るような湿度と重さがあるの、とてもぞくぞくしてしまう。
歌詞コメントで思わず吹いた。
5:プールサイドカクテル
サウンドが一番好き。あーーーーなんか小さい頃に聴いたことある曲のサウンド、って感じ。80'sは前述の通り、上の世代なので詳しくはないんですけど。90年の初めの方もこんな感じじゃないっけ? って思うような、不思議な懐かしさを感じる音でした。
なんかパッとイメージで思い出したのが、セーラームーンRのED曲なんですけど、この感覚伝わる人いるんだろうか。ちなみに幼少期、セーラームーンは怪人怖くて見れなかったタイプのビビりです。
ほんとキラキラしたサウンドで、聴いてて一番耳が気持ちいいのはこれ。Yの悲劇とどちらが好きかちょっと悩んだレベル。
1番までの歌詞であれば、ずるずる引き摺ってる感じの女の悲恋の歌なんですけど。2番から一気に不穏になる。不穏どころか物騒。というか完全にこれ無理心中やんけ。
どの曲も物語に書けそうなぐらい背景を想像で膨らますのが楽しそうな歌詞なんですけれど、一番色々書き甲斐がありそうだなって思えるのはこの曲ですね。
6:OUT OF BLUE
こちらもこういうのも出来るのか! という驚きがあった曲。
もともとルビィのときでもバラード系も合うなと思っていたので、思った以上にしっくりきましたね。感情の込め方が好きというか、なんかこうじんとしてしまう。
歌詞が一番沁みるなぁと思ったのもこの曲で、情景がほんとありありと浮かんでくる感じ。BLUEとタイトルにあるとおり、淡い青いライトの光がぼやっと浮かぶ感じ。
OUT OF BLUEって「突然」って意味みたいなんですが、そこを思うと歌詞の人物の背景が見えてくるのとてもいい。
「マフラーの音」というフレーズも大好きなんですが、最後の「後にも先にも貴方ほど全てを愛した人はいないのだから」という部分の重さが本当に好き。こう、ああー……ってなってしまうような好き。映画のEDとかにありそう。
というわけで、どれもこれもすごくいいものに仕上がってますので、よろしければぜひ聴いてみて欲しいと思います。
ここからアーティストとしての活動の一歩を踏み出すふりさんが、この先も楽しく自由に表現していけますように。
(23日1時追記)
ちょっとちゃんと書き残しておきたいなって思ったので追記。
歌詞なんですけど、思ったよりはシンプルというか。サビが繰り返しフレーズなだけあって、言葉の量としてはそこまで多くないんですよね。
でもだからこそ、言葉の一つ一つのチョイスに深く意味が出る感じ、そこがあまりにも上手くてすごいなと思う。